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くちなしの花(はな)

将棋盤(しょうぎばん)の足(あし)を みたことが ありますか?
花(はな)の つぼみ ような かたちを していますね。
これは くちなし という 花(はな)を デザインした かたちなんです。

なぜ、くちなしの花(はな)なのでしょう?

むかし、えど時代(じだい)の はじめ ころまでは 将棋盤(しょうぎばん)に 足(あし)は ついていません でした。
それまでの将棋盤(しょうぎばん)は ただの 四かく の はこ でした。

あるとき ひとりの おさむらい さんが 将棋(しょうぎ)を さして いました。

おさむらい さんは まだ しょうぶの とちゅうでしたが ほとんど 勝(か)った きもちで いました。
それくらい おさむらい さんの ほうが ゆうせい だったのです。
あいては もう まけそうなので かおが まっかです。

そのとき よこで みていた まちの ひとが 「あ!こうやれば、勝(か)てる」と こえを あげました。
おさむらい さんも その あいても ギョッ!として 将棋盤(しょうぎばん)を もういっかい みました。
たしかに まちの ひとの いうとおり あいての 勝(か)つ ほうほうが ありました。

おさむらい さんの あいては よろこんで まちの ひとが 言(い)った ほうほうで 勝(か)ちました。
おこったのは おさむらい さんです。
なにしろ 勝(か)てたはずの 将棋(しょうぎ)で まけたのですから。

おこった おさむらい さんは よこから 口(くち)を だした まちの ひとを かたなで きって しまいました。

たしかに 口(くち)を だした ひとが わるいです。
だからといって いきなり かたなで きられては あぶなくて 将棋(しょうぎ)を みることも できません。
それからというもの よこから 口(くち)を だしてもらいたくない ひとは 将棋盤(しょぎばん)の よこに めじるしを おくようになりました。

それが くちなしの花(はな)だったのです。
「くちだしはなしよ」という いみですね。

ところが くちなしの花(はな)は どこにでも さいている わけでは ありません。
そこで かんがえだされたのが くちなしの花(はな)の かわりになるもの。
そう、くちなしの花(はな)の かたちをした 将棋盤(しょうぎばん)の 足(あし)だったのです。

みんなも ひとの 将棋(しょうぎ)に 口(くち)を だすのは やめましょうね。
今(いま)の時代(じだい)に おさむらい さんは いませんが、やっぱり だれでも いやなもの ですからね。

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